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日本と同様、イベリア半島の真ん中という、ラ・マンチャ地方の地理的条件により、大陸性気候の中、四季がはっきりした気候となっています。四季折々、それぞれの美しさを堪能でき、それはブドウ畑の大海原でも見受けられます。この投稿では、四季折々に楽しめる、ラ・マンチャ地方の景色の美しさを発見します。 春…ラ・マンチャに命の芽生え 春が訪れると(3月~6月)、日本は満開の桜に包まれ、世界各地から注目されます。一方、ラ・マンチャも同様に、またとない、独特の鮮やかな色の壮大なショーを見せてくれます。気温が上がり始め、植物やラ・マンチャの動物の大部分が「目覚め」始めます。冬眠を終わらせる転機、とりわけ「ブドウが泣く」ことにより告げられる、春の訪れです。ブドウが泣く――ブドウの木に樹液が循環し始め、この独特な美しい現象をもたらします。 春の間、ブドウは「目を覚まし」、新しい収穫に向けて再び準備をしていきます。 これらすべてにより、春は一番美しい季節へと変わり、鮮やかな色が一面に広がりラ・マンチャの風景を支配し始め、その広大な平原や周辺には、ポピーやジャスミン、デイジーが咲き乱れ、花の香りが漂います。そんな色と混ざり合う、野生の草木の緑、少し恥ずかしそうに顔を出すブドウの新芽。この芽は春の間ずっと元気に育っていきます。 一番暑い季節…夏の大きな主役を務める太陽 穏やかな気温が春の特徴だとしたら、夏(6月~9月)はより極端。太陽と暑さが優勢となります。この地方の大きな財産のひとつは、年間日照時間3000時間以上であること。これが、ブドウ正しい成長、そして完璧な熟成につながります。もうそれほど強烈ではなくなりますが、鮮やかな色はラ・マンチャの風景に見事な姿を残し続けます。そんな様子を、どっしりとした風車が見下ろし、いつも見守っているのです。 残暑の頃、ブドウが適熟となると、ブドウの収穫が行われます。 日中、もっとも涼しく過ごす方法が見つかるのは、ラグナス・デ・ルイデラなど、地元の天然の水の楽園。川遊びときりっと冷えた白ワインやロゼは、ハズレなしで楽しめる選択肢となっています。夕暮れ時、暑さが和らぐと、D.O.ラ・マンチャの絶妙な早飲み赤ワインを片手に、この地方の信じられないような絶景を楽しめるようになります。 赤や黄色に染まり、ラ・マンチャのあちらこちらが美しく色づく最もきれいな季節…秋 秋(9月~12月)の気配をそろそろ感じられる頃、ブドウの収穫の終わりを迎えます。気温が下がり始め、この地に生息する草木の多くは、この数か月の寒さに備えて冬支度を始めます。そのため、多くの植物は、赤や黄色、茶色が主役となる紅葉の過程でその葉を落とし、見ごたえのあるショーが目の前で繰り広げられます。 ブドウの葉やその蔓は、植物に日光、葉緑素、糖分が次第になくなり、緑色が失われます。 間違いなく、ラ・マンチャが他では見られない独特の美しさで光り輝く時期。ブドウがすっかり枯れてしまう前の、(さらに)訪れる価値がある、ほんの数日。その自然、歴史、文化、美食、最高のワインとのマリアージュを楽しむ……もちろん、ワインは原産地呼称ラ・マンチャのワイン。 冬の間に目覚めを待つ、眠りについた自然 冬の到来とともに(12月~3月)、ラ・マンチャの各地で寒さが厳しくなります。平均気温はマイナス6度で、夏場との(簡単に30度を超える)気温差が激しいのが特徴。そのため、ブドウは、他の動植物と同様、低温による被害を避けるために長い休眠期に入ります。 水分や衛生面での利点に加え、冬の冷え込みは、剪定後の傷の回復を助けてくれます。 また、静寂が、ラ・マンチャの自然でより一層深くなり、それを遮るのは、時折降る雨や風のうなり声だけ。時には雪もこの地方に姿を見せ、雪の絶景を堪能できるだけでなく、害虫から守り、その土地に蓄えられる水の量が増え、ブドウにとって非常にいい影響をもたらします。 間違いなく、ラ・マンチャは、四季を通じ、一年中楽しめる旅の目的地。寒がりから暑がりまで、どの旅人も、この地方では、この地を訪れ、かつてミゲル・デ・セルバンテス・サアベドラの名作「ドン・キホーテ」の着想となった、すべてにうっとりするのにぴったりな時があるはずです。この作品は、ちなみに、そのワインもまたストーリーの展開の中だけでなく、作家の生涯や作品を通して、重要な役割を果たしました。
ラ・マンチャ地方のように、これほどワインが密接に関わっている歴史を誇れる場所はそれほどありません。182の市町村が4県(アルバセテ、クエンカ、シウダ・レアル、トレド)に広がり、どこも、ワインなしでは語れない、独自の歴史があります。それは、(ほとんど)太古から、ラ・マンチャの社会は、地中海の食と文化を軸に、地中海の三大作物として知られる、小麦・オリーブ・ブドウを農業経済の柱としているためです。 ラ・マンチャのワインの起源 ラ・マンチャにおけるワインの起源をたどるには、何十世紀もさかのぼらなければなりません。最初にその存在が確認されるのは、紀元前7世紀のこと。ただしブドウの栽培ではありません。シウダ・レアル県にある「ラ・ビエンベニーダ」遺跡で発掘された出土品は、その建造物のひとつでワインが消費されていたことを実証しています。すでに愛飲されていて、交易ルートを通じてこれらの土地に伝わったという、飲み物。それがワイン。 創始者である、ローマ人 とはいえ、「ワインの地」という本来の意味でのラ・マンチャの誕生は、イスパニアの征服後、ローマ人の手によってもたらされました。ブドウの栽培に適していることに気づき、この地方にブドウの栽培を導入したのは、まさにローマ人でした。実際、ブドウの栽培とワイン醸造が伝わり、その空間や社会を構成するすべて、それぞれの要素が浸透し、定着しました。 その後、間もなく、イベリア半島のワインは、国境を越え、大きな名声を得ていきます。これはすべて、ラ・マンチャのテロワールのような、ブドウ畑をとりまく環境により、果実の最高の官能特性が得られたおかげです。そこから、アルコール度数の高さが特徴のワインを醸造することができたのです。ちなみに、当時は、蜂蜜とスパイスで味を調えていました。また、水でアルコール度を低くすることも往々にしてありました。 ローマ帝国の崩壊、そしてラ・マンチャのブドウ栽培の継続 ローマ帝国の崩壊は、彼らが残したワイン醸造をラ・マンチャ地方で継続していく妨げにはなりませんでした。その栽培と消費が強力に推し進められ、大きな足跡を残し、その歴史に消すことができない影響を与えました。また、多数派の宗教である、カトリック教におけるワインの象徴性も励みとなりました。しかも、イスラム教徒がイベリア半島を征服し支配していた期間(711年~1492年)、ワインの消費は禁止されず、ムハンマドの掟を破って、禁止を免れた唯一のアルコール飲料となりました。 スペインのワイン生産地が注目され、明らかに他と一線を画し始めたのは、スペイン黄金世紀が花開いた、16世紀以降のこと。スペイン人の食卓、もちろん上流社会の食卓にも、ワインが欠かせなくなった時代……。地理的に近いこと、また親近感から、ラ・マンチャのワインは王国の首都で主な需要と市場を手に入れました。ハプスブルグ家の面影を残すいわゆる「マドリード・デ・ロス・アウストゥリアス」とこの地区の居酒屋で愛飲されます。shかも大作家ミゲル・デ・セルバンテスなどの文豪も、常にこのワインに対する明らかな愛着を示しました。 原産地呼称ラ・マンチャの品質の象徴が誕生 これほど大規模な遺産により、20世紀に行われた変化は、ワインが生まれ、これを醸造する方法に避けられない変革をもたらしました。ラ・マンチャで、確立された品質の象徴として正式かつ国内レベルの初の認証、つまり今日私たちが原産地呼称ラ・マンチャとして知る認証が行われたのは、1932年9月のことでした。こうして、スペインで最も古い原産地呼称のひとつが誕生しました。 ところが、スペイン内戦の動乱期(1936年~1939年)および内戦後の厳しい時代、この品質の象徴の進化は停滞。ようやく再びその歩みを始めたのは1960年代で、1976年には最終的に原産地呼称統制委員会が設立されました。 間違いなく、土地のアイデンティティを創り出せるようにした画期的な出来事でした。またそのブドウ栽培農家やワイン生産者は、最高のワインを市場に届けるため、懸命に取り組んできました(そして今も続いています)。その品質と味わいで、うれしい驚きを与えてくれるワイン。そのバラエティの豊富さで、完璧な消費者をいつも見つけるワインです。
ワインを特別なものにしている美徳のひとつは、その独自性。各テロワール、品種、収穫年などにより、ボトルの栓を抜くのが、二度とない一度きりの瞬間となっています。だからこそ、テイスティングが五感を楽しませるひと時になるよう、上質のワインを確実に選ばなければなりません。その土地の最高のアロマと味わいを放ち、口に含むたびに、その真髄を見出すことができる、そんなワインを……。このように、この投稿では、ワイン・テイスターとしての一歩を踏み出し、高品質のワインを見分けるためのヒントをいくつかご紹介します。原産地呼称ラ・マンチャのワイン、それはお気に入りの高級酒になることでしょう。 視覚・嗅覚・味覚を通じて語られる、土地の歴史 ワインは(ほとんど)太古から極上の飲み物として存在し続けている……それは、他の飲み物との違いを示唆しています。実際、歴史や存続がワインを中心に展開し、ワインが文化や建築、伝統、ガストロノミーに浸透している場所があります。まさに、カスティーリャ・ラ・マンチャ自治州(イベリア半島の中央台地メセタ・セントラル)に広がる、ラ・マンチャ地方がその好例です。 テイスティングのステップ ラ・マンチャのワインの最も典型的で他にはない独特の官能特性をいくつか説明する前に、先ずはワインテイスティングを構成するステップを簡単におさらいします。 外観: 大まかに、ワインがグラスに注がれている状態を表現する段階。これは、ワインの温度に影響がないよう、指先でグラスのステムを持って行います。グラスを傾けながら、最初にその色をじっくり見て、清澄度と輝きを観察します。赤ワインは、特に紫がかった色合いや、ダークチェリーレッド、紫がかった赤、レンガ色の色調をしています。 一方、白ワインは麦わら色、緑がかった黄色、黄金色などとなります。ロゼはラズベリーピンク、淡い色またはサーモンピンクの色調をしています。普通はワインのエッジを見ますが、その色は通常異なります。色の他に、ディスクはワインの透明度を観察できます。発泡性ワインについては、泡の持続性や連なりを見るのも重要です。 香り: このステップは2つに分かれ、静かにグラスを持ち上げて香りを嗅ぎ分けてから、グラスを回します。最初の方法では、第一アロマが前面に出てきます。引き続き、グラスを回転させた後、ワインから第二アロマが感じられ、樽熟成されたワインなら、さらに第三アロマが立ちのぼります。 ワインの香りの種類は数えきれないほどあります。そのため、果実系、ハーブ系、フローラル、ミネラル、パンの香りなど、とても多彩な香りを識別することができるでしょう。ちなみに第一アロマはブドウの品種由来の香り、第二アロマは発酵、第三アロマは熟成に由来する香りです。 味わい: おそらく、多くの方にとって一番の楽しみがこのステップ。少し口に含み、数秒間口の中で転がしてみるのが、ワインの質を楽しむのに理想的。調和が感じられ、「丸みのある」申し分のないワインを語る場合、主な味わい(甘味、塩味、苦味、酸味)は、いずれかが他に比べ突出するのはよくありません。 これを基に、その長さ、つまり口内の持続性を確かめてみます。6秒以上、風味が感じられる場合、一般的に持続性が高いワインと言われます。味わいについては、その種類は多数あります。特によく使われる表現には、果実(トロピカルフルーツ、白い果実、熟した果実…)、植物、木、スパイスがあります。 ラ・マンチャのワインの見分け方を学ぶ 数世紀にわたりワイン製造に携わった後、この土地にブドウが見事に順応。これにより、優れた官能特性の果実を生み出し、今では原産地呼称ラ・マンチャのワインは、五大陸で知られ、高い評価を得ています。またブドウ畑の広大な面積(世界最大級)、そして採用された28品種により、あらゆる好みを対象にバラエティ豊かなワインを造ることができます。 その特徴のなかでも、特に注目されているのが、バランスが取れ、飲みやすく、フルーティさが際立つワインであるという点。しかし、ワインのタイプ別に、その特徴についてもう少し具体的にご説明いたします。 赤ワイン:早飲み、ロブレ、クリアンサ、レセルバ、グラン・レセルバを問わず、しっかりしたボディと濃厚な味わいが特徴。テンプラニーリョ種、別名センシベル種は、この地域で最も特有の品種です 白ワイン:一般的に辛口ですが、やや甘口のワインもあります。ほどよい酸味で、その色合いは、その若さを表す淡い色調をしていますが、樽熟成や驚くようなクリアンサの白ワインも生産されています。とても心地よい香りが立ちのぼります。ラ・マンチャでは、白ワイン品種の女王はアイレンですが、他にも白ブドウ12品種が栽培されています。 ロゼワイン:このタイプのワインは、ワイナリーで大きな存在感を示しています。シンプルで若いワイン。ピンクがかった色合い、または薄い赤いで、濃厚なアロマ、フルーティでキャンディーのような味わいです。 発泡性ワイン:このタイプのワインは、ラ・マンチャでは近年生産されるようになったのですが、ワイナリーが伝統的な「シャンパーニュ」製法の改良を行い、品質と味わいが申し分ないワインに仕上がっています。辛口、中辛口、甘口、超辛口、エクストラ・ブリュットの発泡性ワインを生産。きめ細かい泡が連なりながら立ち上るのが特徴で、味わいと香りではクリーミーさとフルーティさが際立ちます。
FITUR(国際観光見本市)でのラ・マンチャのワインルートの プレゼンテーションを専門誌が好意的に掲載 第39回FITUR国際観光見本市が、去る1月23日~27日に開催されました。 タクシー紛争の影響が濃く見られた今回でしたが、2019年の旅行トレンドの 再発見に貢献を果たしたことは明らかです。   2019年訪れたい観光スポット15選を発表したABC誌などの動きから、一部の メディアもそう確信したことがうかがわれます。 文化的・環境的にバラエティに富んだ各種の観光オファー(創立200周年を迎 えるプラド美術館、開園100周年を迎えるオルデサ国立公園、聖年に当たる サント・ドミンゴ・デ・ラ・カルサーダなど)を盛り込んだ前述の15選の リストでは、ラ・マンチャの新しいワインルートの魅力にもスポットが当てら れています。 この記事では、「農業省および観光大臣後援、Acevinの厳選ルート」という 高い品質基準で認可されたルートの回復までの歩みが描写されているほか、 当ルートがスペイン全土の28ヵ所にあるワイン関連スポットの一部に含まれ ることも示されています。 2019年FITURで発表 ラ・マンチャのワインルートは、ヨーロッパでもっとも重要性の高い国際観光 見本市FITURのまさに初日、観光のプロ集団を前に発表されました。 プレゼンテーションには、当ルートを構成する6市町村(アルカサル・デ・ サン・フアン、トメリョソ、ソクエリャモス、カンポ・デ・クリプターナ、 エル・トボソ、ヴィリャロブレド)の代表者たちも数名参列しました。 ラ・マンチャのワインルート会長を務めるロサ・イダリア独自の言葉によると、 当プロジェクトは、ラ・マンチャ地方の村々の努力と将来のビジョンがぎゅっ と詰まった「文化、伝統、ノウハウ、融合、アイデンティティ、発展、地方の 一貫性」という言葉で要約できるとのこと。 ラ・マンチャのワインルートのプロジェクトは、当初より統制委員会との密接 な連携で推進されてきました。統制委員会会長のカルロス・ダビ・ボニーリャ は、「現在のところ、ラ・マンチャのワイナリー12軒がこのプロジェクトに 参画していますが、今後その数が増えていくことを私は確信しています。 ラ・マンチャのブドウ畑やワインをじきじきに知ってもらうことは、我々に とって非常に重要ですからね。」と語りました。
ご家庭でご家族や友人たちと一緒においしいワインを味わう楽しさは格別です よね。しかしながら、ワインの適温や保存法がはっきりしない場合もあります ね。 ご家庭でボトルワインの保存を適切に行うためには、さまざまな要因からの 影響を考慮に入れねばなりません。中でも特に気を付けたいのが気温、通気、 日光です。 この記事では、ご家庭でのワイン保存法のポイントをひとつひとつご紹介して いきましょう。 ワインは時間と共に進化しますか? 時間の流れと共にあらゆるものは変化しますが、「どのように変化するの か?」を知る必要があります。 この問いの答えは、広く知られた次の2つのテーマから探っていきましょう。 ワインは生きていますか? ワインは生きものであり、生きながらえるためには適切な条件が必要というの は、決まり文句のように良く知られている言葉です。 当然ながら、ワインは生きものではありません。しかしながら他の食品同様に ライフサイクルを持ち、時間と共にその化学成分に変化が現れ、官能特性に 下記のような重要な変化が発生します。 ワインの外観の変化 時間の流れと共に、ワインは色の鮮やかさを失います。赤ワインでは色がだん だんと褪せていき、ブラウンやレンガ色の色調を帯びてきます。白ワインは 黄金色や琥珀色の色合いが濃くなってきます。 ワインのアロマ オーク樽での樽熟成の対象となるワインのアロマには、間違いなく変化や進化 が生じます。果実の香りに代わり、樽熟成特有の複雑なアロマが加わっていく からです。 若いワインの場合は、時間の経過につれてアロマが失われていきますので、 収穫年内に召し上がるのが適しています。 ワインのフレイバー アロマと同様で、熟成処理を受けたワインは、ニュアンス豊かに進化していき ますが、若いワインの場合は、ただ単にそれらが失われていきます。 ワインの持つ前述の官能特性はすべて、多様な生化学過程により、良い方ある いは悪い方へと進化していきます。ワインの適切な熟成を望むならば、特定の 環境要因の影響に注意を払う必要があります。 ワインは時間と共においしくなりますか? その通りです。ですが、次の条件が揃わなければなりません。 良質のワインであること。そして、熟成期間中、最適な条件下で保存される こと。 大気中の酸素に触れないよう、適切に瓶詰めされたワインの場合、保存温度が何より重視すべき要因と注意すること。 家庭貯蔵用のワインを購入すべき? 最終消費者である私たちがはっきり知らねばならないのは、ボトルワインを 購入する際、そのワインは直ちに消費される状態にあるということです。 私たちは完成商品に対して代価を支払ったのであり、クリアンサのワインの 場合、ワイナリーが商品を市場に出す前にすべてのプロセスは完了していま す。 入手したワインを「貯蔵」することは可能ですが、湿度や光、温度などの保存 条件に特に気を付けなければ、時間はワインの安定性とは逆に流れていく ことを常に念頭に置かねばなりません。 ワイン保存に適した光や湿度、温度の理想的条件 お宅にワインを持ち帰った場合は、その保存のため、ワイナリーの最適条件を 再現することを考えなければなりません。 光に関しては、暗い場所での保存が望ましいため、キッチンにボトルラックを 置くことは正しい選択とは言えません。 適切な温度といえば、ワインの最適条件を維持するためには12ºCが理想的 です。そして、酸化の加速を防ぐため、20ºCを超えないことが極めて重要で す。また、ワインを一定の温度に保つことも大切です。 コルクが干からびないことを保証し、蒸発を防ぐために理想的な湿度は70% です。 ご家庭での白ワイン、赤ワイン、ロゼワイン もうひとつ注意しなければならないポイントは、若い白ワインとロゼワインは 赤ワインより賞味期間が短いことです。そのため、次の収穫期が巡ってきて 新しいワインが出荷されるまで、賞味期間をできるだけ長く保ち、その特長を 全て維持するためには特別なケアが必要です。 あらゆることと同様、常に例外が存在します。事前の樽熟成がなされているか 否かに関わらず、ゆっくり進化していくための前述の保存条件が最適に整い、 ボトル内で長期に渡って品質を維持できる赤ワインに巡り会えることもあり ます。 すべてのワインが「貯蔵」に適していますか? すべての赤ワインが「貯蔵」できるわけではありません。適切な進化の実現を 可能にするためには、酸味、アルコール含有量、ポリフェノールなど、ワイン 特有の要因が存在します。これらは最適な時期に収穫された特定の品種のブド ウが、丁寧に手間を掛けて醸造されていることで実現されるものです。 分かりやすく言えば、若い赤ワインを存分に味わうためには、醸造年のうちに 召し上がるのが理想的ということです。 ワインの保存に理想的な温度 温度がワインの保存における唯一の要因でないとはいえ、もっとも重要な要因 のひとつであることに違いはありません。そして、ご家庭での(流通プロセス でもまれにあります)保存上、おろそかにされやすいポイントでもあります。 夏の高温はワインにとってのハンディキャップです: 20℃を超える温度での 長期に渡る保存や、温度の急激な変動は、ワインの官能特性の変容プロセスの 原因となります。これにより、ワインの品質にかなりの変化が発生します。 ラ・マンチャ産ワインを上手に保存・貯蔵する方法は? 理想的なのは、気温の変動がなく、5~17ºCの気温を保つ空間を探して貯蔵 することです。 これは、温度がボトルワインに与える影響に関するさまざまな研究によって 認められています。ナバラ州ブドウ栽培・ワイン醸造局の作成による  赤ワイ ンに関する研究もそのひとつです。 若い白ワイン・ロゼワインの理想的な保存法 若い白ワインとロゼワインの場合、理想的なのは、生化学的進化を阻止する ことです。これにより、これらのワイン特有の特長すべてを長持ちさせ、 色やヴァリエタルのアロマの変容を防ぐことができます。 そのためには5ºCに限りなく近い温度で保存すると良いでしょう。それらの ワインの新鮮さを1年以上維持することができます。 ラ・マンチャ地方の村々でこれらの条件を揃えるのは、かつてはたやすいこと でした。住居につくりつけになっていた戸棚や地下室、貯蔵庫などでは、夏の 間さえ「涼しい」気温が保たれていたからです。 今日では、ラ・マンチャ産のワインの保存に最適な温度空間を提供できる家屋 を見つけるのがどんどん難しくなっています。 その場合は、温度調節の可能なキャビネットのワインバーを入手して解決する という手があります。 ラ・マンチャ産のワインを上手に保存するための アドバイス ご家庭にワインバーをご用意できない場合、適切な保存条件を確実に揃える ため、守るべきポイントを以下、ご紹介します。 1.- ワインを運ぶ際、車を日向に駐車しない 特に夏はこれを徹底してください。ワインを購入した施設から自宅までの短距 離以外、ボトルワインを車のトランクに入れて運ぶのを避けること。 2.- ご自宅でワインの保存に適した場所を探すこと 以下の温度、明るさ、湿度、通気などの条件ができる限り揃った場所を探して ください: 18ºC以下に温度を保てる場所 著しい気温の変動がない場所 貯蔵したワインボトルに直射日光が当たらない場所 60~70%の湿度 (乾燥しすぎず、湿りすぎでもない)を保てる場所 匂いや過湿状態を避けるため自然の通気がある場所   3.- ボトルワインを貯蔵する瓶の向きは? ワインを適切に保存したい場合は、瓶を水平または下向きに保ちます。これに より、コルクに一定の湿度がもたらされ、密閉状態の特性がそのままに維持 されます。 合成コルクのボトルの場合は、縦向きを選択できます。これにより、沈殿物が あれば必ずボトルの底に残すことができ、コルクを抜いた後のサービングが 楽になります。 4.- ワインの消費量をきちんと計算する ボトルワインのストック管理を適切に行いましょう。貯蔵期間の長いものから お召し上がりください。購入するワインのほとんどが数カ月から2年内の消費 を想定してあることを忘れないでください。  
この乳飲みラムのガーリックコンフィには、ラ・マンチャ地方の典型的な食材 が全て用いられています。中でも特に、クエンカ県産のラ・マンチャ特産物が ベースになっています。 ラス・ペドロニェーラス産の(紫)ニンニクは、東方からもたらされたと伝え られています。さまざまな特性や効能を備え、治療目的にも使えるニンニクを 食すことは、古くより提唱されていました。 材料: ラ・マンチャ産乳飲みラムのあばら肉 1キロ ラス・ペドロニェーラス産の紫ニンニク 4かけ ローズマリー 1枝 バージン・エキストラ・オリーブオイル 1リットル 作り方: あばら肉を4人用に小さく切り分け、トレイの上に載せます。オーブンを 約80℃に温めます。 ラ・マンチャ産のラム肉にニンニクとローズマリーを添え、オリーブオイルを まんべんなくかけます。オーブンが80℃に温まったらトレイを中に入れてくだ さい。 焼き上がったら脂がギトギトしないよう、脂肪を落としてからお皿に盛り付け ます。 ニンニクで取り囲むように、お好みに飾り付けて供します。 調理時間:4~5時間 難易度:中 ワインとのマリアージュ 原産地呼称ラ・マンチャのワインと組み合わせると、より一層おいしくお召し 上がりいただけます。熱々のラム肉は、温もりある赤ワインとうまく調和する ことが多いです。 クラシック路線をお好みの場合は、スペインのブドウ畑の女王と称されるテン プラニーリョの赤ワインを選びましょう。ラ・マンチャ産ラム肉のこってりと した味わいには、樽熟成を経たワインが求められます。フルーティなワインを お好みの方もいますが(その場合はロブレの赤ワインが良いでしょう)、通常 はクリアンサ、レセルバ、グラン・レセルバと一緒にいただきます。 バリエーションを試してみたい方は、短期間の樽熟成を経てタンニンのストラ クチャーを感じられる、原産地呼称ラ・マンチャのシラーも、お口に合うに違 いありません。 理想的なサービング: ボルドータイプのワイングラスを使用 温度:14 ºC (数分間、室温になじませる) 熟成ワインの場合:できればデカンタに入れてサービング(あるいは、召し 上がる20~25分前にコルクを抜く)    
伝説によれば、ドン・キホーテがとてつもない巨人と思い込んだ風車との決闘に、この才智あふれる郷士の騎士が敗北を喫したあの物語の第8章から、カスティーリャ地方のメセタ(台地)に広がる畑で最も貴重なこの土地の美酒が生まれたといわれています。 この冒険は、世界中で愛読される騎士道小説の最も楽しくも辛い、悲喜劇あふれる章であることから、私たちが皆そろって想像を巡らせる場面となっています。ここでは、ドン・キホーテが、不平と闘い不正を正すことに躍起になり、気高く盲目に、羽根がついた風で動く巨人に突撃します。 そこで、あの野原に並ぶ30か40の風車を見つけた。もちろんドン・キホーテもこれを目にし、従士にこう言った。 「運命は、我々が思っていたよりもいい方向に物事を導いてくれているぞ。友のサンチョ・パンサよ、あそこを見るがいい。30かそこらのとてつもない巨人が姿を現している。我輩は奴らを相手に一戦まじえ、残らず成敗してやろうと思う。その戦利品で、我々は裕福になるぞ。これは正義の戦いだ、地上からこれほどの邪悪の種を取り除こうというのは、神への立派なお勤めであるぞ」     「巨人ですと?」とサンチョ・パンサが言った。 「あそこに見えるあれだ」と、主人が答えた。「長い腕で、中には2レグア(訳注:1レグアは5572m)近くになる腕をした奴もかなりいるぞ」 「あのう、旦那様」と、サンチョ・パンサが答えた。「あそこにいるのは巨人なんかじゃなくて5、風車ですよ。腕みたいに見えるのは羽根で、風でくるくる回って、石臼を動かすのでございます」 「どうやら」と、ドン・キホーテが応じた。「お前は冒険について詳しくないようだな6。奴らは巨人であるぞ。怖いなら、そこから退いているがいい。我輩が大勢の巨人を相手に不利で残虐な戦いに挑む間、無事を祈っておくれ」 そう言いながら、馬のロシナンテに合図をし、従士のサンチョが、旦那様が攻めようとしているのは間違いなく風車ですぞ、巨人なんかじゃありません、と注意する声に耳を貸さなかった。彼は巨人だとすっかり思い込んでいたので9、従士のサンチョの声を聞こうとせず、ずいぶん近くにいるのに、それが本当は何であるか見ようともしなかった。それどころか、声高にこう叫びながら進んでいった。 「逃げるな10、臆病で卑劣な者ども。お前達を襲うのは、たった一人の騎士であるぞ」 その偉業と勇気は無駄にならず、黒ポプラの腕をした巨人に負わせた傷から、血、つまりラ・マンチャの平原で最も貴重な霊薬のもとになる血が、極上のワインとなるブドウの木に滴り落ちたのです。
2016年6月3日 フラメンコとDOラ・マンチャのワイン シウダ・レアル県ダイミエル在住のフラメンコ歌手リカルド・フェルナンデスのインタビュー 耳を傾けること……学ぶことに大きな価値がある、そんな瞬間(とき)があります。反対に、魂の奥深い声と感情が表現されるときは楽しむ。わずか8歳で、すでにギターの弦をはじき、思春期をタブラオで過ごした、ダイミエル生まれのラ・マンチャ人は、フラメンコが体に染み込んでいます。 リカルド・フェルナンデスは、フラメンコのコンクール「第52回カンテ・デ・ラス・ミナス国際フェスティバル」(ラ・ウニオンで開催)で快挙を成し遂げて、一躍有名になりました。何と驚いたことに、フェスティバル史上初の5冠に輝いたのです。マラゲーニャ、タランタオ、ソレア、トナー、ミネラ5部門に加え、「ランパラ・ミネラ」(フラメンコ界で最も権威ある賞)で広く一般に知られるようになります。また、自身のウェブページで紹介しているように、「ランパラ・ミネラ」の受賞者が歌を数曲披露するのにギタリストを必要としなかったのも、このフェスティバル史上初めてのことでした。 ワインとフラメンコ 原産地呼称統制委員会にとって、注目せずにはいられない才能であり、これまでに何度かコラボレーションを行っています。初めてのコラボは、昨年2015年、ドイツでのこと。ケルンとスイスのチューリッヒで行われたプロモーション活動でラ・マンチャ産ワインを紹介するにあたり、リカルドの声とギターが奏でるフラメンコの調べが完璧な「マリアージュ」となりました。 その年の夏、7月22日に原産地統制委員会本部で開催されたワインとアートの夕べでは、中庭がトレド出身のデザイナー、アレハンドロ・デ・ミゲルの新作コレクション発表の舞台となり、さらに魅力あふれるイベントとなりました。優雅な夏の夜のハイライトは、リカルド・フェルナンデスのファンダンゴの演奏で幕を開けました。 また、去る5月31日、カスティーリャ・ラ・マンチャ地方の日の行事の一環として、芸術や文化、支援・連帯の分野で活躍する人たちに贈られる賞や表彰の授与式では、このフラメンコ歌手がワイン #DOLaMancha と共に主役を務めました。  
DO ラ・マンチャのワイン、女性審査員のみで審査されるワインコンペティション サクラアワード で大好評 東京で開催される Foodex を目前にひかえ、第3回サクラアワードの受賞ワインが発表されました。審査員はすべて女性で、バイヤー、ワインジャーナリスト、ソムリエをはじめとするスペシャリストにより選ばれる栄えあるアワードです。このアワードのウェブサイト www.sakuraaward.comによれば、今年は、参加国35カ国、3,500以上のアイテムの中からテイスティングが行われました。 DO ラ・マンチャの一部のワイナリーが賞賛に値するメダルを獲得した実績を受け、今や日本におけるラ・マンチャのワインの影響力は明らかで、商取引も近年顕著となっています(日本では、ドン・キホーテの文化を大変高く評価し、セルバンテスのかの不朽の名作がこよなく愛されています)。 こうしたことから、競争の激しい日本市場で、ラ・マンチャワインもまた目ざましい成長を遂げているのもうなずけます。ちなみに、2015年末には、輸出量が前年比で817,584ボトルから882,972ボトルに伸びています。国際貿易の専門家は、日本文化について忍耐力と長期戦を推奨しています。過酷な競争に加え、日本の消費者の厳しい目により、日本市場では継続的な努力と品質の保証が要求されるためですが、これは、後に日本とのビジネスの大きな特徴でもある忠誠心と取引の厳格さという見返りとなって戻ってきます。とはいえ、日本は、ここ数年、中国のリーダーシップと輸入拡大によりアジアでの影響力に陰りが見えています。 サクラ、日本の象徴 サクラ は、日本文化では国を代表する花「桜」を表し、女性らしさ、春の訪れと共に始まる新たな生命の芽生えと関連付けられる花です。また、春は、日本では古くからその到来が尊ばれる季節です。サクラアワードは、まだ開催数が少ない審査会であるものの、Foodexの顔となっており、日出る国のシビアな市場で販売促進が認められることを意味します。受賞ワインは、この3月に東京で開催されるFoodexの会期中、中央エントランスに特別展示されます。Foodexは日本最大の食品・飲料専門展示会で、今年は4日間の開催期間中、76,000名を超える来場者が見込まれています。 受賞ワイン ワイナリー名 ワイン ぶどう品種 メダル ボデガス カンポス レアレス グラディウム ビニャス ビエハス テンプラニーリョ ダブルゴールド ボデガス カンポス レアレス カンフォラレス シャルドネ ゴールド クリスト デ ラ ベガ コロレア ベルデホ ゴールド ボデガス ユンテロ ムンド ユンテロ テンプラニーリョ/メルロー ゴールド ボデガス ユンテロ ムンド ユンテロ メルロー ゴールド ボデガス エル プログレソ ヒホネス テンプラニーリョ シルバー ビニコラ デ トメリョソ アニール フレッシュ マカベオ‐シャルドネ シルバー
Videotasting hosted by Michael Green during DO La Mancha Roadshows 2012 Wine: Vega Demara Verdejo Type: White wine Grape variety: 100% Verdejo Producer: Vega Demara Webpage: www.vegamara.es           Twitter: @LaMancha_Wines Facebook: La ManchaWines Web: www.lamanchawines.com
By La Mancha Wines                   Each spring, more than 5,000 wines from 38 countries are tasted over two days in Bourg (Bordeaux – France) by some 800 wine professionals and expert wine-loving consumers. The Challenge International du Vin is the longest running...
Videotasting hosted by Michael Green during DO La Mancha Roadshows 2012 Wine: Tópico Moscatel Type: Sweet white wine Grape variety: 100% Moscatel Producer: La Remediadora Webpage: www.laremediadora.com           Twitter: @LaMancha_Wines Facebook: La ManchaWines Web: www.lamanchawines.com
By La Mancha Wines                   Eight D.O. La Mancha wineries in the winner list of the most prestigious international wine competition in Spain, XI Bacchus Wine International Competition organized by the Spanish Tasters Association. The eleventh edition has been held in Madrid...