ラ・マンチャ地方のブドウ畑の自転車

日本と同様、イベリア半島の真ん中という、ラ・マンチャ地方の地理的条件により、大陸性気候の中、四季がはっきりした気候となっています。四季折々、それぞれの美しさを堪能でき、それはブドウ畑の大海原でも見受けられます。この投稿では、四季折々に楽しめる、ラ・マンチャ地方の景色の美しさを発見します

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春…ラ・マンチャに命の芽生え

ラ・マンチャ地方の四季、春

春が訪れると(3月~6月)、日本は満開の桜に包まれ、世界各地から注目されます。一方、ラ・マンチャも同様に、またとない、独特の鮮やかな色の壮大なショーを見せてくれます。気温が上がり始め、植物やラ・マンチャの動物の大部分が「目覚め」始めます。冬眠を終わらせる転機、とりわけ「ブドウが泣く」ことにより告げられる、春の訪れです。ブドウが泣く――ブドウの木に樹液が循環し始め、この独特な美しい現象をもたらします。

春の間、ブドウは「目を覚まし」、新しい収穫に向けて再び準備をしていきます。

これらすべてにより、春は一番美しい季節へと変わり、鮮やかな色が一面に広がりラ・マンチャの風景を支配し始め、その広大な平原や周辺には、ポピーやジャスミン、デイジーが咲き乱れ、花の香りが漂います。そんな色と混ざり合う、野生の草木、少し恥ずかしそうに顔を出すブドウの新芽。この芽は春の間ずっと元気に育っていきます。

一番暑い季節…夏の大きな主役を務める太陽

ラ・マンチャ地方の四季、夏

穏やかな気温が春の特徴だとしたら、夏(6月~9月)はより極端。太陽と暑さが優勢となります。この地方の大きな財産のひとつは、年間日照時間3000時間以上であること。これが、ブドウ正しい成長、そして完璧な熟成につながります。もうそれほど強烈ではなくなりますが、鮮やかな色はラ・マンチャの風景に見事な姿を残し続けます。そんな様子を、どっしりとした風車が見下ろし、いつも見守っているのです。

残暑の頃、ブドウが適熟となると、ブドウの収穫が行われます。

日中、もっとも涼しく過ごす方法が見つかるのは、ラグナス・デ・ルイデラなど、地元の天然の水の楽園。川遊びときりっと冷えた白ワインやロゼは、ハズレなしで楽しめる選択肢となっています。夕暮れ時、暑さが和らぐと、D.O.ラ・マンチャの絶妙な早飲み赤ワインを片手に、この地方の信じられないような絶景を楽しめるようになります。

赤や黄色に染まり、ラ・マンチャのあちらこちらが美しく色づく最もきれいな季節…秋

ラ・マンチャ地方の四季、秋

秋(9月~12月)の気配をそろそろ感じられる頃、ブドウの収穫の終わりを迎えます。気温が下がり始め、この地に生息する草木の多くは、この数か月の寒さに備えて冬支度を始めます。そのため、多くの植物は、赤や黄色、茶色が主役となる紅葉の過程でその葉を落とし、見ごたえのあるショーが目の前で繰り広げられます。

ブドウの葉やその蔓は、植物に日光、葉緑素、糖分が次第になくなり、緑色が失われます。

間違いなく、ラ・マンチャが他では見られない独特の美しさで光り輝く時期。ブドウがすっかり枯れてしまう前の、(さらに)訪れる価値がある、ほんの数日。その自然、歴史、文化、美食、最高のワインとのマリアージュを楽しむ……もちろん、ワインは原産地呼称ラ・マンチャのワイン

冬の間に目覚めを待つ、眠りについた自然

ラ・マンチャ地方の四季、冬

冬の到来とともに(12月~3月)、ラ・マンチャの各地で寒さが厳しくなります。平均気温はマイナス6度で、夏場との(簡単に30度を超える)気温差が激しいのが特徴。そのため、ブドウは、他の動植物と同様、低温による被害を避けるために長い休眠期に入ります。

水分や衛生面での利点に加え、冬の冷え込みは、剪定後の傷の回復を助けてくれます。

また、静寂が、ラ・マンチャの自然でより一層深くなり、それを遮るのは、時折降る雨風のうなり声だけ。時にはもこの地方に姿を見せ、雪の絶景を堪能できるだけでなく、害虫から守り、その土地に蓄えられる水の量が増え、ブドウにとって非常にいい影響をもたらします。

間違いなく、ラ・マンチャは、四季を通じ、一年中楽しめる旅の目的地。寒がりから暑がりまで、どの旅人も、この地方では、この地を訪れ、かつてミゲル・デ・セルバンテス・サアベドラの名作「ドン・キホーテ」の着想となった、すべてにうっとりするのにぴったりな時があるはずです。この作品は、ちなみに、そのワインもまたストーリーの展開の中だけでなく、作家の生涯や作品を通して、重要な役割を果たしました。

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