2016年6月3日
フラメンコとDOラ・マンチャのワイン
シウダ・レアル県ダイミエル在住のフラメンコ歌手リカルド・フェルナンデスのインタビュー
耳を傾けること……学ぶことに大きな価値がある、そんな瞬間(とき)があります。反対に、魂の奥深い声と感情が表現されるときは楽しむ。わずか8歳で、すでにギターの弦をはじき、思春期をタブラオで過ごした、ダイミエル生まれのラ・マンチャ人は、フラメンコが体に染み込んでいます。
リカルド・フェルナンデスは、フラメンコのコンクール「第52回カンテ・デ・ラス・ミナス国際フェスティバル」(ラ・ウニオンで開催)で快挙を成し遂げて、一躍有名になりました。何と驚いたことに、フェスティバル史上初の5冠に輝いたのです。マラゲーニャ、タランタオ、ソレア、トナー、ミネラ5部門に加え、「ランパラ・ミネラ」(フラメンコ界で最も権威ある賞)で広く一般に知られるようになります。また、自身のウェブページで紹介しているように、「ランパラ・ミネラ」の受賞者が歌を数曲披露するのにギタリストを必要としなかったのも、このフェスティバル史上初めてのことでした。
ワインとフラメンコ
原産地呼称統制委員会にとって、注目せずにはいられない才能であり、これまでに何度かコラボレーションを行っています。初めてのコラボは、昨年2015年、ドイツでのこと。ケルンとスイスのチューリッヒで行われたプロモーション活動でラ・マンチャ産ワインを紹介するにあたり、リカルドの声とギターが奏でるフラメンコの調べが完璧な「マリアージュ」となりました。
その年の夏、7月22日に原産地統制委員会本部で開催されたワインとアートの夕べでは、中庭がトレド出身のデザイナー、アレハンドロ・デ・ミゲルの新作コレクション発表の舞台となり、さらに魅力あふれるイベントとなりました。優雅な夏の夜のハイライトは、リカルド・フェルナンデスのファンダンゴの演奏で幕を開けました。
また、去る5月31日、カスティーリャ・ラ・マンチャ地方の日の行事の一環として、芸術や文化、支援・連帯の分野で活躍する人たちに贈られる賞や表彰の授与式では、このフラメンコ歌手がワイン #DOLaMancha と共に主役を務めました。