原産地呼称ラ・マンチャのワイン、2022年の販売8.6%増

原産地呼称ラ・マンチャにとって2022年は満足がいく結果に。6800万本以上を出荷、2021年の売上高を明確に上回り、パンデミック以降続いていたマイナス傾向からプラスへと転じる。

具体的に、昨年出荷されたミニラベル(750mLに貼付される品質ラベル)の数は68,058,688本に上り、これは50,779,200リットルに相当し、出荷数が62,670,286本に達した2021年度に比べ8.6%増となります。

年明けはパンデミック後の回復への明るい兆しが見えてきたと思えたものの、2月のウクライナ戦争勃発とその後の物価高騰、さらに中国の孤立化が重なったことが、それを鈍化させる要因となり、市場に打撃を与えた2022年の状況を考えると、前向きなデータといえます。

これらを踏まえ、このマイナスをプラスに転じることができたことは、国内市場、とりわけスーパーマーケットで存在感を増すようになった原産地呼称ラ・マンチャのワイナリーにとって、非常に期待がもてるものです。

国外市場の戦略見直し

国外市場の戦略見直し10年以上前から、売上増は、海外、特に絶えず販売促進活動を行ってきた東南アジアの新興国で築いた、この原産地呼称の強力なポジショニングに基づいていますが、この2年はアメリカ大陸でも順調な伸びを示しています。

2022年の間徹底した新型コロナウイルス対策が続き、中国市場は商取引が事実上停止状態となり、さらに東欧市場はロシアにおける戦争による緊張状態で大きな打撃を受けた後、アメリカ、そしてアジアの場合は日本が最大の主役となっていることが、大きなカギとなりました。

実際、日本はラ・マンチャのワイナリーの海外主要取引先3か国に含まれ、2021年にはDOラ・マンチャワインが150万本近く出荷されています。

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